鬼の背中に灸をする

知識ではない知恵を鍛えるブログ

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人間ドックでは分からなくても、体の不調は此処を観れば分かる。

長年人様の体を診させて貰いながら

色々と試行錯誤するうちに

いつの頃から私は相手の首の状態を最初に観るようになった。

体に異変があれば、それは必ず首に現れる。

勿論、それが脈に現れたり、顔色に現れたりもするが

それを見極めるには、それ相当の熟練が居る話。

よって、私の場合

「何となく健康状態がすぐれないんです」と言われれば

「首が凝ったりしませんか?」と返す。

 

思い返せば、自分がまだ21歳ごろ。

会社勤めをしていて、いつもガチガチに凝っていたのも首だった。

それで新橋のマッサージ店で、生まれて初めてプロのマッサージを

受けた所、それが力任せの下手くそなおばちゃんで

以来、マッサージなどやるものではないと

暫くは、首の凝るのを我慢していた時期があった。

 

ハッキリと言っておくが

幾ら首が凝っているからといって、マッサージで強く揉んでは成らない。

元々が狭い所を、神経や気管や食道が通る

繊細で柔らかい場所なのだ。

それを、強く揉めばもしものことが無いとは限らない。

いや、実際にマッサージによって事故は起こっている。

だからくれぐれも、ここは丁寧に扱わなくてはならない。

 

さて、大抵の人の場合

仰向けに成ってもらい、首を触診すると

頸椎に歪が生じている。

同時に、首の筋肉に凝りがあるが

それは、「歪んだ首を支えているのだ」と考える。

ここを、多くの人は勘違いしていて

「凝って辛いから、そこが悪いのだ」と考えてしまう。

しかし、凝りの中に悪い物質があるわけでなし

あくまでも、筋肉が凝ったのは結果に過ぎない。

本当は、骨を歪ませた原因が何処かにある筈で

それを解消すれば、骨は自然と元の位置に戻り

最終的に、支えである凝りを消すことに繋がる。

 

勿論、外力で歪を正しても

それは一時凌ぎにすぎない事は明白。

あくまでも、当の本人が真の原因に気が付き

それを修正しなければならない。

 

そして本当に優れた術者は、意識的にも無意識的にも

それを相手に感知させる様に誘導できる者ということに成るが・・・

残念なことに、目先の結果に右往左往させられる現状では

この様な術者に巡り合うのは稀有なことかもしれない。